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オードナンス QF 17ポンド砲 : ウィキペディア日本語版
オードナンス QF 17ポンド砲[おーどなんすきゅーえふ17ぽんどほう]

オードナンス QF 17ポンド砲〔なお、"オードナンス"(Ordnance)とは、英語で"(大)砲"を包括して称する一般名詞である。従って、この表現は重畳で本来は"17ポンド速射砲"と呼ぶべきものである。文中の"オードナンス砲"は須く"Q(uick-)F(ireing)"が付くので各れも"速射砲"である〕()は、第二次世界大戦中にイギリスが開発した対戦車砲であり、17ポンド対戦車砲とも呼ばれる。17ポンド砲は戦車砲としても使用され、連合国の対戦車砲としては最も優秀な対戦車能力を有していた。
== 概要 ==

第二次世界大戦において、イギリス陸軍オードナンス QF 2ポンド砲オードナンス QF 6ポンド砲ではいずれドイツ戦車に対抗できなくなると考え、1940年末により高性能な対戦車砲の開発を開始した。17ポンド砲は1941年末に完成し、翌1942年春には生産ラインが完成し量産が開始された。砲本体の開発に対して砲架の開発が追い付いていなかったが、北アフリカ戦線にドイツがティーガーI重戦車を投入したことから、これを撃破可能な17ポンド砲を大至急前線に送り込む必要が生まれたため、QF 25ポンド砲の砲架と組み合わせた25/17ポンド砲が急遽製造され、1943年2月には実戦に投入された。
後には17ポンド砲専用の砲架が完成し、それと組み合わされた完成型の17ポンド砲はイタリア戦線ノルマンディー上陸作戦以降の西部戦線などヨーロッパ部隊に優先配備され実戦投入された。ビルマ戦線などの極東戦域で戦う部隊については、ジャングルでは大重量の火砲の移動に苦労することと、17ポンド砲でなければ撃破不可能な日本軍戦車が存在しないことから配備されていない。
1944年9月には新型のAPDSが開発され、910mの距離で192mmの装甲を撃ち抜くほどの高い威力を誇ったが、装弾筒を均等なタイミングで分離させられないために遠距離での命中率が低かったので、従来型の徹甲弾も配備され続けた。また、従来の2ポンド砲や6ポンド砲が徹甲弾しか装備していないために、これを装備した戦車が歩兵や対戦車砲などの軟目標に対して無力であったことへの反省から榴弾も当初から製造されていた。この大戦中随一の高威力を誇るAPDS弾だが傾斜装甲相手には威力が大きく減少してしまう欠点がある。
17ポンド砲は、前任の2ポンド砲や6ポンド砲と比べてかさばる上に重く軟弱地では車両がないととても牽引できなかったため、歩兵部隊では無く砲兵隊の対戦車砲部隊に配備された。また、初速向上のため長大な薬莢に大量の火薬を詰めたので、発砲時に激しい発射火炎が目立つのが難点であった。
17ポンド砲は朝鮮戦争でも使用され、対戦車砲としてだけではなくトーチカなどを砲撃する直接火力支援にも使用されていた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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